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ミルキー [病院]

3年年前の冬、1回目の抗がん剤治療のため、2週間ほど入院していました。
          

抗がん剤治療は外来ですることが多くなってきましたが、初めてのときは様子を見るために入院することもよくあります。
具体的に何をするのかって言うと、点滴です。
副作用の抑制のための薬を含めて、何種類かの薬を点滴するので、看護師さんが薬の入った容器を取替えに何回も来てくれます。
                          

 

抗がん剤の副作用って言うと、「頭の毛が抜ける」が有名だと思います。
ふじくろも抜けました。
ツルピカスキンヘッドになるのなら、ある意味かっこいいと思うのですが、まだらに抜けるので困ったものです。
(はじめからハゲてる人は関係ないですね。)
この副作用は抑制できません。

 

もう一つ有名なのが「吐き気」ですね。
ふじくろも何回か吐きました。

とにかく胃がムカムカします。

よく似た症状(?)は、
『お酒を飲みすぎて気持ち悪いとき』
『”つわり”で気持ち悪いとき』です。
ちなみに”つわり”と抗がん剤の副作用は似ていて、やたら酸っぱいものが欲しくなったりします。
それから人によって「軽い重いの差がある」ことも同じです。
つわりがごく軽く済む人もあれば、重い人もいらっしゃいますよね。
抗がん剤の副作用もそれに似て、人によって「軽い重い」の差があります。

 

ふじくろの場合、胃がムカついて気持ち悪さで最悪でした。
お酒の飲みすぎのときは、吐けばある程度スッキリするのですが、抗がん剤の場合は吐いてもちっともスッキリしません。(;>_<;)
四六時中、二日酔い状態な感じ(?)です。
吐き気止めの薬も何種類か投与されているのですが、ムカツキはなくなりません。


なので治療中は炭酸水やレモン風味の紅茶などをよく飲みました。
あとレモン味やミント風味の飴もよく舐めてました。

でも、味にだんだん飽きてきて、比較的吐き気の少ないときはミルキーをよく舐めていました。
入院中は点滴と検査以外はやることがなくて暇なので、包み紙で鶴を折ったりして遊んでました。
             

気がつくとテーブルの上は鶴の山に....
若い先生に「そんなにたくさん食べてると、虫歯になっちゃうよ。」とか言われながらもひたすら食べ続けました。
ミルキーを舐めたからといって、吐き気がおさまるわけではないのですが、何か口にしていないとムカツキを誤魔化せないのです。

 

「ミルキーにはお世話になったなぁ」と今改めてそう思います。
シミジミ....(-_-)

 

「ミルキーはママの味」で有名な不二家は、今苦境に立たされていますね。
企業の管理体制や危機管理マニュアルについてなど、いろんなことが言われてますが、ただ一つ気になるのは
「不二家がつぶれてミルキーがなくなったら、抗がん剤するとき何を舐めればいいの?」です。

あの味と食感の飴を他に知りません。

 

でも、そもそも抗がん剤もうやりたくないけど...(^-^)
       


 

注)今のところ抗がん剤治療が必要な状態にはなっているわけではありませんです。
抗がん剤の副作用は、薬剤の種類・量、個人差などによってかなり開きがあります。
ここに書かれていることは、その一例に過ぎません。


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コメント 7

keykun

不二家の問題は、
企業の病気みたいなもので対応が速ければ症状が軽いものを・・・と思ってしまいます。既に慢性の全身症状だったんでしょうね。
不二家のお菓子に釣られた幼年期が懐かしいだけに残念だし、再起をかけて森永でも何処でも支援してあげて欲しいです。

吐き気は、
つわり以外は経験ありです。^^
私は・・・潰瘍もちで(十二指腸です)17年毎年程発症して通院してました。(恥に近いのでここだけの話ですが・・・。)
御蔭で最後の下血でピロリ退治が出来ましたが、いつも症状が出るころには治療開始までは矢張りコーラで誤魔化してましたね。吐き気も痛みも。
(引き金はアスピリン系だろうと・・。)
この部分の癌化は症例が少ないとのことで内科治療で済みました。
副作用の判った治療の開始は勇気がいるでしょうね。
(私の場合は自業自得の不摂生ですが。)

とっくの昔に禁煙しましたが、吐き気を求めて?お酒に手を出したのはこの3年程です。^^;
幼年期の発熱時、大箱のミルキーを手に持って僅かにミルキーを口に含んでいた事を、
ふじくろさんの記事で懐かしく想い起こしました。

夢を与えた企業の回復を心待ちします。 ^^)V
by keykun (2007-01-17 00:31) 

pekopeko23

家のお菓子入れの戸棚にいまミルキーが入ってますよ~
私もミルキーはなくならないで欲しいです。
不二家のニュースが流れたとき、最初に思ったのが「不二家のケーキがなくなったらかなり困る」でした^^;
私にとっての不二家は「生クリームたっぷりのケーキ」なんですね。
子供の頃、田舎の小さな町のケーキ屋さんはバタークリームのケーキが主流でしたので、初めて不二家レストランで食べた苺ショートは信じられないほど美味しい!こんな美味しいケーキがあったのか!と思いましたね(笑)
今でも年に数回どうしても「不二家のケーキ」が食べたいと思うことがあるのですよ。
不二家には現場任せにしない管理体制を整えてまた頑張って欲しいです。
吐き気がひどいとき、飴をなめると少し落ち着きますね。先月初めウィルス性胃腸炎で一週間寝込んだときは、味覚党の純露と言う飴をずっとなめてました。子供の頃になめたなつかしの味で、20年ぶりくらいに急に思い出し夫に頼んで買って来てもらいました。ふじくろさんのムカムカ対策はミルキーだったのですね。
でももうふじくろさんに抗がん剤の治療が必要なことがありませんように。。
by pekopeko23 (2007-01-17 08:13) 

ぽんこ

今のところ抗がん剤使わなくていいのね。
少し安心しました。
ぽんこも心臓悪くて入院していたときがあったけど、
折鶴はしなかったなぁ~。ひたすらマンガよんでた~(^_^)
それと病院の中って写真撮りたくても撮れないから
院内スケッチとかしてたなぁ。へたくそだけど。
by ぽんこ (2007-01-17 09:51) 

ぽんこ

ふたたび~それとペコちゃんにはぜひ復活してほしー!
元不二家のアルバイト店員としても~。
ミルキーは伝えたい味だしね~。
by ぽんこ (2007-01-17 09:52) 

ふじくろ

>>kasamaさん
>ウチの近所に乳がんになった女性が何人かいます...
へぇー、周りに何人も患者さんがいらっしゃることをご存知なんて、驚きました。
がん患者はそのことを周りには隠すことが多いので、「幸い比較的初期にガンを発見」や「現在抗がん剤治療を受けている」なんてことまで周囲に伝わっていることにビックリです。
それぞれの事情がおありでしょうから、癌のことを周りに「言うもよし、言わぬもよし」と思いますが、ふじくろは言ってます。

>たぶん、治療が最も辛そうです
全くその通りです。
(患者でない人がそこまでわかるなんてスゴイ!)
手術自体は、失敗してドウコウなってしまう事は希です。
問題はその後です。
後遺症で腕が上がらないのは、乳がん患者特有の『腋窩リンパ節郭清』を受けたからだと思いますが、殆どの方が時間と共にだんだんよくなるようですよ。
(ちなみにふじくろは手術時に神経を痛めたので、いまだに左腕が不自由で、時々腕がちぎれそうに痛くなります。(T_T))

脱毛は世の中で言われるほど辛くはなかったです。
1年もすれば生え揃うので。

吐き気には相当悩まされましたが、これも治療後1~2年でなくなってくるので大丈夫です。



>>keykunさん
>対応が速ければ症状が軽いものを・
そうですね、何事も軽いうちに対処しなければいけませんね。
大きすぎるほころびは「手遅れ」を招くと思います。

>つわり以外は経験ありです
笑ってしまいました。(^-^)

潰瘍も痛み・悪心嘔吐があるのですね、うーん、お察しします。
ピロリ菌は少しまえから除菌が出来るようになって、かなり治癒率が高まりましたよね。
ちなみに家人もこの恩恵を授かりました。

癌化の症例が少ない部位の潰瘍でラッキーでしたね。
胃の場合は癌化する事が少なくないですものね。

消化器のことには詳しくないですが、お酒も多すぎなければいいみたいですね。
ほどほどに飲むのなら、人生の楽しみのうちの一つでもありますよね。

かく言うふじくろはタバコをやめません。
抗がん剤の点滴台をガラガラ引きずりながら喫煙所に行ってましたから。
(^ー^;
やめようという気もありません。
やめるときは、たぶん、死ぬとき....かな?




>>pekorinさん
あ、pekorinさんもミルキー結構気に入られてるのですね。
ふじくろも特に好きというわけではないのですが、抗がん剤治療のときや風で寝込んだときなどは、なぜか食べたくなったりします。

不二家のケーキファンでしたか。
生クリームのケーキおいしいですよねー。
ふじくろはかつてよく不二家レストランに行ってました。
でも報道によると商品から検出された細菌の数が、当初発表の数倍だとか....
ちょっと不二家からは遠ざかりそうです。
(世間に知られてないだけで、同じような商品は他にもたくさんあると思いますけどね(^ー^; )
でも最初に隠蔽しようとしたことや、過小に報告したことは看過できません。

>味覚党の純露
その飴は胃カメラ検査前によく舐めます。
脂肪が入ってないので、検査に支障が出ないらしく、検査室にも置いてありますよ。

>でももうふじくろさんに抗がん剤の治療が必要なことがありませんように。。
見ず知らずの方にそのように言っていただいて感激です。
ありがとうございました。




>>ぽんこさん
>今のところ抗がん剤使わなくていいのね。
少し安心しました
ありがとうございます。素直に嬉しいです。

ぽんこさんも入院経験がおありでしたか、ぐったりしていなければ入院って暇ですよね。
包装紙を捨てるのがもったいなく感じて、何気に折り鶴してました。
院内スケッチって面白そうですね。
機会があればぜひ拝見したいです。(^-^)

再びのご登場ありがとうございました。
ペコちゃん、どうなってしまうのでしょうね。
愛らしいキャラクタでしたのにね...
by ふじくろ (2007-01-17 15:00) 

りーぽん

涙が…ミルキーにこのような思い出があったとは。不二家、聞けばきくほど、さすがの私でもあきれるような話がでてきますが、食品業界なんて大抵そんなものだと思っているので、不二家だけを叩くのはナンセンスじゃね?というのが感想です。雪印の時には、カルビーだって袋の中から虫の死骸・フンつきがでてきたし。でも、これをきっかけに衛生状態や原料の期限確認のチェックをきちんと行える体制にして出直して欲しいと願っています。
by りーぽん (2007-01-24 19:18) 

ふじくろ

>りーぽんさん
そうですねぇ、「商品から菌が規定の○倍」とか「ねずみやゴキブリがウヨウヨ」などはきっと他所でもそういうところはあるでしょうね。
でもこれをきっかけに食品業界の外れかかっているタガが締まればよいなと思います。
衛生は食品業界にとっても使命ですからねー。
カントリーマアムやインウイの買占めで、りーぽんさんタイヘンそうですね。(^-^)
by ふじくろ (2007-01-24 20:57) 

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