映画『てぃだかんかん』

　
　
　
てぃだかんかん (2010)



公式サイト　http://tida.goo.ne.jp/



Running Time: 120 Minutes
Country: Japan
Directed by: 李闘士男
Cast:
　　岡村隆史 ... 金城健司
　　松雪泰子 ... 金城由莉
　　吉沢悠 ... 佐加伊保
　　伊藤明賢 ... 屋宜啓介
　　赤堀雅秋 ... 大城真人
　　國村隼 ... 比企連平
　　原田美枝子 ... 金城花江
原作単行本：　金城浩二「てぃだかんかん-海とサンゴと小さな奇跡-」
主題歌： 山下達郎 『希望という名の光』　　

（養殖サンゴ事業家・金城浩二さんの実話をもとにつくられたそうです。）

沖縄。
海の生物をいつまで眺めても飽きなかったような少年健司は、やがて大人になって結婚する。
子供にも恵まれ、経営する店もうまくいっていたある日、
白化したサンゴを「きれい！」と感動する観光ダイバーたちを目の当たりにする。

強い衝撃を受けた彼は店を畳んで、周囲の反対を押し切ってサンゴの養殖事業を始めることに。

「このこたちに美しいサンゴの海を見せてあげたい。」
そんな強い思いからだった。

ところが、人工の環境ではすぐ死んでしまうサンゴ。

役所、漁業組合、学会などの無理解・反発の嵐。

不動産業者にだまされ、資金繰りも養殖施設の維持も困難な状況に…

応援してくれている家族・仲間の助けを借りながら、なんとかサンゴが産卵してくれることを祈る毎日。


初夏のある日、産卵を観察するため海に出かけた健司たちの見たものは….

　
　



予告（中央の「再生する」ボタンまたは左下の三角マークボタンをクリックすると再生されます）



　

[お店は順調だったのに]





[サンゴの養殖に踏み出す健司（左：岡村隆史）]





[養殖は容易ではなかった]







[それでも健司を支えてくれる家族]





[挫折しかかったことも…]





普通に考えれば、サンゴを守るための個人の奮闘を賞賛する作品かと思います。

でも観ているうちに、頭の中からサンゴが消えていきました。

かわりに、サンゴや海を取り巻く人間たちにとても興味がわきました。

健司の友達は努力を惜しみません。
職場での自分の立場が危うくなるかもしれないというリスクを受け止めて、
それぞれが出来る範囲で一生懸命でした。

「友達というだけでここまでできるの？」
単純にすばらしい！と感じました。


同時に、現在の自分を含めて周りにはこういう空気が希薄なことに寂しさを感じます。

遡って思い起こせば、他人のためにこんなに一生懸命になれるのは遠い昔…
中学生頃までだったように思います。

自分を信じ、他者を信じることの難しさと尊さを、
この物語に教わったような気がします。




一言だけ苦言を言わせてください。
演出が少しベタ過ぎではなかったですか？＞関係者の皆様
”美談”仕立てにしないほうが、この作品の良さが際立つように感じましたよ。
あ、２言いってしまった。





公式サイトでこんなキャンペーンを案内していました。
gooホーム PROJECT
「みんなで沖縄の海にサンゴを植えよう」

ふじくろも参加して、サンゴを植えるお手伝いをほんの少ししてきました。（^^）
↓ブルーのスウェットで泳いでいるのがふじくろ。あと２８人集まるとサンゴが１本植えられるそうです。(2010/05/07現在)
植え付け待ちだそうです。(2010/06/15現在)







個人的評価　星５つ★★★★★が最高です。
映像美　　　★★★★　
音響　　　　★★★
ストーリー　★★★
総合　　　　★★★

タグ：てぃだかんかん 沖縄 サンゴ

コメント 4

おはようございます。＾＾
紹介記事を拝見していますと、古きよき時代の村社会を想起しました。＾＾
祭礼や奉納行事を含む地域の互助。連帯。
今の町おこしで培われているうしなった物の一つかな？と・・・。＾＾；
マツ・ユキ。最近ドラマで見ませんが、良い女優さんですね。＾＾）ｖ
by keykun (2010-05-08 10:35) 

ふじくろさんの映画に関する見方や捉え方にいつも関心が向きます(*´ー｀*)
興味の無かった映画も興味が持てたりして最近はTSUTAYA通いですv(o'ε`o)
私も中々人の為に思ってはいても行動を起こせないです。
この映画も見てみたくなりました(*´ー｀*)

by minaka.707 (2010-05-08 11:58) 

珊瑚を植えるチャリティーに一度参加した事があります。
でもあまり詳しくは知らなかったの(^^;)。映画館までは
観には行かないと思うけど、機会があったら観てみたい映画です。
TVでの宣伝を沢山みましたが・・・うんうん。ちょっとベタそう(笑)
by takumi (2010-05-09 08:25) 

>>keykunさん
物心ついてからこれまで、犠牲を払っても友に協力する濃い人間関係を見たことない気がします。
いつの日かどこかのコミュニティでは、普通のことだったのかもしれませんね。
松雪泰子さんが、夫役の岡村さんにかみつくシーンは迫力ありましたよ。
説得力満点でした。（^^）


>>minaka.707さん
興味を持っていただけてとっても嬉しいです。（^^）
ふじくろも最近は劇場で見逃した作品を借りに、TSUTAYA・GEOに通ってます。
友のためにアクションを起こすのは、難しい時もありますよね。
「なにか観るものないかしら」と思われた時には、サンゴ養殖にまつわる困難がギュッと詰まったこの作品をどうぞ！


>>takumiさん
そうなんですか、チャリティーを実体験されてたのですね！
ふじくろも「減っている」という漠然とした認識だったので、
この作品を観て初めて知ったことも多々ありました。
>TVでの宣伝を沢山みましたが・・・うんうん。ちょっとベタそう(笑)
もう少しだけ、プロモーションを工夫すればもっと注目されたのでは？などと思い、
残念です。(^◇^;)


>>ぼんぼちぼちぼちさん
>>miopapaさん
>>ぽんこさん
>>タケルさん
niceありがとうございました。

by ふじくろ (2010-05-09 13:34)