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『リンパ浮腫講習会』に参加しました [乳がん体験記]


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この記事は、腋窩リンパ節郭清をされたかた向けの情報です。
乳がんでもリンパ節郭清をされてなくて浮腫のあるかたは、一部内容が異なりますのでご注意ください。


10前に左のリンパ節郭清、昨年2009年に右のリンパ節郭清をしました。
少し無理をするとすぐに腕が浮腫んでしまいます。
なので講習会に参加しました。


主催:瀬田クリニック新横浜 がんケア・リハビリセンター リンパ浮腫治療外来


会場:横浜市青葉区公会堂
Fig11.jpg


参加人数:40人くらい?

天気:今にも雨が降りそう
Fig12.jpg



浮腫は発症させないことが超重要だそうです。
一度むくむとなかなか元に戻らなかったり、浮腫がひいてもまた出やすくなるとのこと。




[こんなことに気をつけよう]
以下の4枚のイラストを家族にも見せるといいそうです。(協力を得やすくなる)
Fig4.jpg

Fig3.jpg

Fig2.jpg

FIg1.jpg

個人の経験として浮腫を発症させてしまった原因で思い浮かぶものに、赤丸を付けてみました。
今だにものすごく後悔しています。(>_<)

1. がんばって重いものを持ってしまったこと
2. 患肢に点滴したこと

一般的には、発症のきっかけになる事はだいたい決まっていて、「旅行」「冠婚葬祭」だそうです。
無理に他の人にあわせたり、重いものを持ったりがよくないそうです。




[術後いつまで気をつければいいの?]
リンパ浮腫は個人差がとても大きいので、「○年たてば大丈夫」のような基準は無い。
発症させないことが大事。
年をとるに従ってリンパ管が弱くなり、むくみやすくなる。




[リンパって?]
下のイラストのように細い管が体中に(血管のように)張り巡らされているそうです。
皮膚表面から1〜2mmの浅いところなので、マッサージはやさしくやさしく。
Fig8.jpg





[なぜむくむ?]
手・腕のリンパ液がボディ側に戻りたいのに、途中の損傷箇所で渋滞を起こすためだそうです。
Fig7.jpg





[ドレナージ・・・手・腕に溜ったリンパ液をボディのほうへ流す]
腋窩リンパ節郭清をしていない人のための、町の美容ドレナージは悪化する場合もあるので、医療施設でのドレナージ療法を受けてください、とのこと。

手・腕からしない。
順番は、胸→足の付け根→ボディ→腕→手
(流す先の場所から始める)




[こんな時はすぐに病院へ!]
【蜂窩織炎ほうかしきえん】になるとたいへん。
Fig6.jpg

最初は寒気、だるいなどの症状なので、風邪と間違える
<主な症状>がでたら、すぐ病院へ
乳腺外科の予約がなかなか取れないなどの場合は、近所ですぐ診てもらえる内科/皮膚科へ。
受診の時に「リンパ節郭清」していることを告げて、この↑ドキュメントを見せると良い。
抗生物質で2〜3日で治まる。






最後に質問してみました。
ふじくろ「時々、患肢に針を刺されそうになりますが...」
スタッフの方「ふじくろさんの場合は両腕浮腫を起こしたら大変ですから、がんばって腕以外からとってもらってください。」

浮腫の大変さに理解ある方に出会えて、精神的に大きな安らぎを得ました。
”腕への針刺しを企む医療者さん”との攻防戦の時の、心の支えとなります。
参加してよかったです。(^^)





【関連記事】
「なんと!「リンパ浮腫なし&術後リハビリ必要ない」...とな!?...乳がんのお話」 2009-07-08

「『乳がん体験記2009 (7) 漿液腫と静脈炎とビリビリ』」 2009-05-20

「乳がん手術の後遺症...腕が挙がらないよ!...でもね...」 2008-11-16

「乳がんの治療でイヤだったこと(長文)」 2007-09-14

「初めてのMRI検査やりました!」 2005-07-22





【業務連絡】(だから、何の業務?)
7/6 19:30〜 NHKクローズアップ現代に出てるかもしれません。先日の集会の取材に来てました。

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manny

やはり患側に注射はよくないですよね!
先日、師長さんの貫録に負けて刺してしまった自分に後悔です(涙;)
次は何としてでも、健側に打ってもらいます!!
ふじくろさん、ありがとうございます。
by manny (2010-07-01 21:56) 

ふじくろ

>>mannyさん
その後むくみは無いですか?
大事に至らなくてよかったですね。
ふじくろは針刺し直後にむくんでしまい、大変な目にあいました。
「針刺しはダメ」のイラストやホームページの印刷などを持っていくと良いかもしれませんよ。
昨年の泌尿器科入院の時は、それを見せて医師/看護師さんをなんとか説得し、難を逃れました。


>>Kojiさん
niceありがとうございました。
by ふじくろ (2010-07-02 00:50) 

あんぱんゆかちゃん

私の行っている、がんセンターでは
患肢に針は刺さないことになっているので
乳腺科の患者さんには注射の前に確認が入ります。
健側の血管が細くなり、入りづらかった時
医師に患側の方を指さされ、そっちじゃだめなの?と
言われたことがありましたが
こっちは手術した方だからと答えると
謝られました。
そういうことになっていない病院もあるのですね。
by あんぱんゆかちゃん (2010-07-02 01:09) 

ふじくろ

>>あんぱんゆかちゃんさん
恵まれた環境で良かったですね。(^^)
経験から…
「患肢に針を刺さない」は、こちらから申し出て初めて「あぁ、そういう話もあったわねー。」「知ってるけど、そんな厳密にしなくても良いんじゃない?」という感じも少なくないです。
別の場所でとりにくい時は「絶対ダメってわけじゃないでしょ?」「○年も経っているから大丈夫でしょ」と、患肢の針刺しを強行されそうになる事も多々あります。(病院、クリニック問わず)
死ぬまで続く最大の悩みの種です。(>_<)
by ふじくろ (2010-07-02 11:41) 

ごめちゃん

こんにちは

私の通院してる総合病院でも術側では採血したりしないようになっています。
血圧も測定してはいけないって言われました。

リンパ浮腫っていつ出るかわからないから気をつけないといけませんね。
by ごめちゃん (2010-07-02 15:13) 

ふじくろ

>>ごめちゃんさん
健肢でとれるうちは問題ないのですけど、とれなくなった時にどうするかが大きな問題なんですよね。
日常生活ではついつい無理してしまいがちなので、
気をつけたいですね。(^^)


>>miopapaさん
>>keykunさん
niceありがとうございました。
by ふじくろ (2010-07-02 21:09) 

クローヴ

私の身近な人がリンパ浮腫です。(常にその状態)
手術は20年くらい前で、手術後すぐから現在までです。
気付かないうちに、何か原因になる行動をしたのかもしれないですね。
「浮腫は発症させないことが超重要」というのが、本当にそうだなと思います。
病院で採血の時などは、すでに片側リンパ浮腫状態なので、自動的にむくんでない方と
なるわけですが、看護師さん驚くそうです。
針をさすとこうなっちゃうんだ〜って、よく認識しておいてほしいものですね。
by クローヴ (2010-07-02 23:53) 

ふじくろ

>>クローヴさん
20年ですか…長いですね。
手術して初めて分かる事ですけど、知らず知らずのうちに腕に負担をかけているんですよね。
よく言われる「重いものを持つ」だけでなく、「重いものを引っ張る」や「電車/バスでつり革につかまっている時に揺れて強い力で引っ張られる」も同じ事だと思います。
ふじくろはまだ10年ですけど、その方のご苦労が身に染みてわかります。
できれば一生、採血したくないですもの。(^^)
by ふじくろ (2010-07-03 13:40) 

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