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がん治療の検索でうっかり地雷(偽情報)を踏まないために [がん関連]






がんになった・なったかもしれない時は誰でもインターネットで検索して情報を集めますよね。
私もそうです。
がん関連の掲示板などであまりにも多くの方が偽情報に騙されて・鵜呑みにされているのに最近改めて気がつき、こんな記事を書いてみました。

ここでいう地雷とは、がんの標準治療(科学的に有効性が証明され、安全性にも問題がないとされている治療)以外の、利益を優先した治療のことです。

その治療法がどれだけがんに効くのか証明もされていないのに、ホームページに憶測による持論を並べ立てて間違った治療に誘導するものをたくさん見てきました。

そういったホームページ・サイトには”さも”科学的と思われる専門用語が多く並び、何も知らなければ「よくわからないけどなんだか効きそう」もしくは「普通の病院での治療は危険」と思わされ騙されます。

これらは法律などによる規制を違反しているか、ぎりぎりグレーゾーンで存在しています。取り締まりは被害者が続発するなどの極端な例でしか行われていません。

こうした利益優先型の治療推進サイトのリンクをうっかり踏んでしまうということをここでは「地雷を踏む」と表現しています。

 


 「広告」のアイコンが付いているサイトは地雷が多い

例えば「甲状腺がん治療」と入力してGoogle検索してみます。
上の方に「広告」のアイコンが付いているページが表示されますが、この「広告」アイコンのついた上部のゾーンは広告主が広告料を払って検索上位に来るようになっています。
 
なぜがん治療の広告を出すのか?
普通の病院はGoogleなどに広告をだしません。
標準治療の資格のない(医師免許を持たない)整体院のようなところや、標準治療よりも手っ取り早く儲けられる独自治療に誘導するために病院が広告を出します。
こういうサイトには、ほとんどまともな情報はなく地雷多しです。





 検索上位に表示される、一見まともそうなサイト

サイト名が「なんとなく専門的でそれっぽい」「このがんについて詳しそう」と思われるサイトや個人のクリニックのサイトは、本当に信頼できるところとそうでないところが玉石混交です。
検索の上位に上がるということは、SEO対策というものをして故意に表示順序を上げ注目を浴びるようにしている可能性があります。(これ自体は違法ではありません)

どのサイトが信頼できる情報なのか知らないうちは、うっかり地雷を踏んで騙される確率が高いです。





 がん拠点病院のサイト

がん拠点病院は国から補助を受けてがんの治療に積極的に取り組んでいる病院のグループです。補助がなくなってしまうので、根拠もないような治療で病院経営利益を優先することは考えられません。
最も信頼できる情報です。
この例で言うと「がん研有明」や「がん情報サービス(国立がんセンター)」です。
 

がん診療連携拠点病院等とは 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_byoin.html
—抜粋--
 全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院を399箇所、地域がん診療病院を28箇所、指定しています(平成28年4月1日現在)。
 専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援及び情報提供等を行っています。
——

「がん診療連携拠点病院などを探す」がん情報サービス 国立がんセンター
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpKyotenSearchTop.xsp


騙されないで正しい情報を得るための最初の1歩は「国立がんセンター がん情報サービス」が有用だと思います。
http://ganjoho.jp/public/index.html



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