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Wi-Fi中継機を検討するときに役立つアプリ [エレクトロニクス]







「Wi-Fiの電波が弱いから中継機を買おうか」と思ったときに、本当に中継機が必要か、買った場合どこに置けばいいのか、など検討するときに役立つアプリの紹介です。


 そもそも必要か

Wi-Fiの電波が弱い または 家が広すぎて電波が遠くの部屋に届かないとき、中継機を増設するかどうか迷うと思います。
中継してWi-Fi電波を拡張する方法は、2種類あります。
 1 アクセスポイント(=ルータや中継機)同士をEthernet(LAN)ケーブルで物理的につなげる方法
 2 アクセスポイント同士をWi-Fi電波でつなげる方法
2のワイヤレスで拡張する方法は、ネットワークのスループットが1台の時の6割程度になってしまうと言われています*。なので拡張しても十分な速度が得られるかどうか注意が必要です。

* Wi-Fi ベースステーション:Wi-Fi ベースステーションを追加することで、ワイヤレスネットワークの範囲を拡張する
https://support.apple.com/ja-jp/HT202056

アクセスポイントが1台だけでも置き場所を工夫すれば、速度が改善されることもあります。





 検証環境

・MacBook Pro Retina 15inch Mid2012, macOS Sierra 10.12.6
・iPhone 6s Plus iOS 11.2.x
・Wi-Fiルータ:AirMac Extreme ac





 アプリの紹介


Telstra Home Dashboard[トレードマーク] App
https://crowdsupport.telstra.com.au/t5/Broadband-nbn/Telstra-Home-Dashboard-App-helping-to-improve-your-Wi-Fi/ta-p/309743
このアプリを使うと、Wi-Fi電波の強さ(スマホなどのクライアントが受け取る信号の強さ)がマップで表示されて、視覚的に信号の強弱がわかります。測定結果を見てアクセスポイントの置き場所を変えてみると、改善されるかもしれません。アクセスポイントは2台で拡張して使うより1台で事足りるほうが、ネットワークが複雑にならずにトラブルのリスクも減ります。
測定してみて、どこにアクセスポイントを置いても信号の弱いエリアが出てしまうときは、中継機の導入を考えたり、それをどこに置けば1番効果的なのかを検討できます。

これはiOSデバイス用のアプリですが、測定するときは実際に使うクライアント(スマホやパソコンなど)を使う必要があります。
一般的にスマホとパソコンではWi-Fiアンテナ本数や感度が違うので、実際に自分が使いたいデバイスで測定しないと正しく測れません。
例えば、パソコンで測定して十分な信号強度であったとしても、スマホで使うとダメな可能性があります。

パソコンでの測定をしたいときはNetSpotという有料アプリがあります。
https://www.netspotapp.com/jp/features.html





 Home Dashboard のセットアップ

1 App Store からダウンロード&インストールしてアプリを開きます。
 https://itunes.apple.com/au/app/telstra-wi-fi-maximiser/id878481426
 とりあえずIDは登録しないでスキップ


2 「Go to Home Dashboard」をタップ


3 説明画面を読み進んで、最後の画面で「Let's go」をタップ








 Home Dashboard で測定

このデベロッパーが提供している、機能の似ている別アプリ使い方ビデオが参考になりました。
https://crowdsupport.telstra.com.au/t5/Broadband-nbn/Using-Telstra-Wi-Fi-Maximiser-App-to-improve-broadband/ta-p/560935

1 紙に間取り図を描いておきます。(設計図のような精度で正確に描かなくても大丈夫です)
 Tips : このときに測定箇所を決めて順番にA,B,C..と間取り図に書き込んでおくと、測定後のリストと照合しやすくなります。

2 Wi-Fiタブ>「Map My Wi-Fi」


3 使い方の説明を読んで「Create New Plan」をタップ


4 「Import a Photo」をタップ


5 「Next」をタップ


6 描いた間取り図をスキャンするためにカメラへのアクセスを求められますので「OK」をタップ


7 間取り図の写真を撮るために「Take s Photo」をタップ


8 「Next」


9 この間取り図の名前をつけて「Save」


10 ルータのある場所までスマホを持って行き、間取り図の該当箇所をタップ→ルータのアイコンが表示されます。

□ 1Fにルータがあり2Fを計測する場合は、1Fルータの場所で2F間取り図上の該当箇所をタップすれば良いのではないかと思います。

11 キャリブレートが求められたら「Calibrate」をタップして1分ほど待つ


12 家の中の測定したい場所までスマホを持って行って、そこで間取り図の該当箇所をタップ
 (このとき、あらかじめ間取り図にA,B,C..のように印付けがしてあると便利)
 最低4箇所は測定が必要です。


13 すべての場所を測り終わったら「Next」をタップ


14 マップが作成されました。このまま終わるときは右上の「Done」、別のフロアを測定したり結果をメールしたりするときは「Next Steps」をタップ


15 マップの右上のメニューアイコンをタップするとリスト表示になります。

 (iPhone 6s Plus の最大伝送速度(理論値)は802.11acに接続したとき866Mbpsなので、この結果は少しおかしいと思うのですが、大まかにマップの色分けを電波の強弱の参考にできると思います)

□ ちなみによく誤解されていることですが、ここに表示されている数値はアクセスポイント(ルータや中継機)からWi-Fiクライアント(スマホやパソコンなど)までの(自宅内での)速度(理論的な最大値)です。よくある’インターネットスピード計測’系のサイトの宅外までも含めて測った数値とは違います。





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