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『乳がん体験記2009 (4) 手術翌日』 [乳がん体験記]

 

『乳がん体験記2009 (1) 入院準備』
『乳がん体験記2009 (2) 入院1日目』
『乳がん体験記2009 (3) 手術の日』 の続編です。



【注】--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
このページは普段のブログ記事とは分けて、「体験記」として過去の出来事を書きました。

これまでの経過;
2000年 1回目の手術(左乳房温存術+左腋窩リンパ節郭清)
        ⇒ 過去記事『『乳がん体験記(0) はじめに』』をご参照ください

2003年 2回目の手術(両側乳房切除術のみ)

2009年 右腋窩リンパ節郭清 ⇒ このblog記事です
      1月にCTで右腋窩リンパ節腫大がみつかりました
      納得できる治療を受けるためセカンドオピニオンに行きました
        ⇒ 過去記事『セカンドオピニオン 乳がん編1,2,3』をご参照ください
      4月に転院し右腋窩リンパ節郭清
      

これは一般個人の体験記です。同じ乳がんでも受ける治療は様々なことにご留意ください。
一部、癌に詳しい方向けになっている記述もあります。適当に読み流して下さい。
自分の体験談が、どこかの誰かの役に立つかも...という気持ちを込めて書きました。
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2009.4月中旬 (入院3日目、手術翌日)



手術から一夜明けて、
看護師さんに見守られつつ、ベッドから起き上がって立ってみました。
ほんの少しだけふらついたけど、全然大丈夫。( ̄∀ ̄*)!!
一度起き上がると、2回目からは普段と同じようにベッドを降りたりできます。

次は、飲食が解禁されました。
30時間ほど何も飲んでいなかったので、のどがカラカラ。
早速お茶を飲んだところ、洗面台に全部ゲーしてしまいました。(麻酔の影響)
[洗面台]
Fig3.jpg

洗面台から1mしか離れていないトイレ(に吐きにいく)までは間に合わず....(´ー`)

朝食は「とても食べられそうにありません。」と申告してパスしました。

ここまでは、若干気持ち悪い以外は何の不都合もなかったのですが....
またしてもアクシデント発生。

ベッドの上で身体を移動させようとして、肘を後ろについて体重をかけた時に強烈な痛みが脇に!
文章で説明しにくいのですが、傷口の表面の痛みではなくて、もっと奥からのとても鋭い痛みです。

身体に入っているドレーンチューブの端が神経に障ったと推測しました。
1回目の左の手術のときも同じことがありましたし、以前同室になった患者さんも同じような目に遭われてましたから。
(ちなみに1回目のときはドレーンの入れ直しになりました。)

一度これをやると、もう何も動かさなくても時々脇に激痛が走ります。(T_T)
あ〜あ、やっちゃった....
わかっていたくせになんという不注意!






歩けるようになったので、さっそく病棟1周の旅に出ました。(^^)
[お部屋のドアから覗いた病棟]
Fig4.jpg



あまりにもあっけない旅だったので、今度は病棟を出てみました。
[エレベーターホールの窓から鯉のぼりが見えました]
Fig1.jpg



そしてさらに屋上庭園にも出てみました。
[屋上庭園]
Fig2.jpg

久しぶりに外の空気が吸えて気持ちいい!
でも時々脇に激痛が走って、人目をはばからず(というよりとても堪えられないので)大声で「いたい! いたい! いたい!」って叫んでました。

病院の庭園だからなのか? あんなに大声をだしていても、どなたも気に留めません。
大変助かりました。(^◆^)
これが一般の公園なら、周りの方も振り向いたりするでしょう。

自分の病室でも大声で叫ぶことができました。
個室だからできたことですが、相部屋だとなかなかできません。

過去の1回目の左の手術(別の病院)のときは、6人部屋だったので、周りのご迷惑にならないように、夜は人気(ひとけ)のない1Fまで降りていって、苦痛のあまり壁を蹴りながら「痛いよ、痛いよ」って叫んでました。
このときは「痛み止めは身体に良くないから」と言われて(決められた2〜3日以上は)処方してもらえず、ただひたすら耐えてました。

今回手術したこの病院では、「痛い時には痛み止めを飲むように」言われました。
全く痛みが無くなるわけではないのですが....
それでも少しはマシでした。


翌日ドレーンチューブが身体から外された後は、嘘のようにこの痛みは無くなったのでした。(*´▽`*)



乳腺外科医の先生達へ (ー_ー#)(反転表示)---------------------------------------------------------------
これを「気のせい」「大げさ」「神経質」「不定愁訴」とは言わないで! 違いますから!!
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[執刀医E先生の回診]
病院がお休みの日であるにもかかわらず、病室まで足を運んで下さいました。
このとき第2肋間神経を、先生曰く「どうしても切らざるを得ず」切ったと知りました。
現在左腕が「乳房切除後疼痛症候群」で治療中の身としては、些かショッキングでしたが、仕方ないです。(;_;)
症状が長年にわたって残るかどうかは、この段階でまだわかりませんし....

ふじくろ自身にとって重要なことは、正しい事実を知ることです。
何も知らないで痛みと戦うのと、なぜ痛いのか理由がわかっているのとでは、
天と地ほどの開きがあります。
もちろん後者のほうが断然楽です。前向きに症状と向かい合うこともできます。
ところが前者の場合、理由がわからないが故に悩み苦しみ抜いて、ただでさえ苦しい癌治療が何倍にも増して苦痛になります。(過去の経験より)

ふじくろの「神経は?」の問いに(神経はどこまで温存できたか?の意)、明確にお答えくださったE先生、ありがとう! (*^ー^*)






続く..... ⇒ 『『乳がん体験記2009 (5) 退院

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コメント 6

keykun

こんばんは。^^
矢張りリアルな疼痛の在り様に、手術の疑似体験に近い感覚です。^^;
両親のがん手術時の痛みを耐える姿がダブります。^^
積極的な開示が信頼感をうみ、前向きに為れるのですね。^^)
それでもなお~精神力の賜物の様にも思えてきます。^^)
by keykun (2009-05-09 00:06) 

miopapa

手術を終えられて大変な時にnice!はないのですが
頸損になっていこう、手術や怪我と聞き想像するだけで
麻痺しているのに何故か体中に力が入り痺れてしまうので
今しばらくは、お邪魔してnice!だけおして、
でも、書き込みは拝見していますので
どうかお許しください・・・
by miopapa (2009-05-09 14:18) 

ふじくろ

>>keykunさん
>疑似体験
そうですか、そんなにリアルに伝わりましたでしょうか。
ご両親のがん手術で、keykunさんも辛い思いをされたのですね....

ふじくろの場合は、オブラートで包んだような先生の説明より、はっきりとおっしゃっていただいたほうが助かります。
精神力ですか、どうなんでしょうね?
大病院の超短時間診察で、「いかにコミュニケートするか?」については確かに鍛えられました。(*^ー^*)




>>miopapaさん
頸椎ですものね、詳しくはわからないのですが、神経の大元のところですものね。
経験した方でなければわからない、想像を絶する辛い思いをされてきたのだと、推測しました。

いつもコメントありがとうございます。
リラックスして「読んだよー」の意味で気軽にnice押して下さい。
記事や写真を「ふーん」って眺めて下さるだけで嬉しいです。
素通りも歓迎です。
また気の向かれた時に、いつでもご訪問ください。(*^ー^*)



>>父ちゃんさん
>>dukeさん
>>★とろさん
>>ぽんこさん
niceありがとうございました。


by ふじくろ (2009-05-10 00:21) 

ふじくろ

>>向日葵さん
niceありがとうございました。
by ふじくろ (2009-05-10 18:22) 

minaka.707

こんばんは(*´ー`*)
>ベッドの上で身体を移動させようとして、肘を後ろについて体重をかけた時に強烈な痛みが脇に!
って状況・・痛いほどわかります。。ヾ(〃>_<;〃)ノ
笑うだけでも結構ひびきませんか?

by minaka.707 (2009-05-13 01:18) 

ふじくろ

>>pekorin23さん
niceありがとうございました。


>>minaka.707さん
あ、わかってもらえましたか?
なんだか嬉しいです。
そして....「ミナカさんの笑いのある入院生活」が想像できたことも、ほっとしたといいましょうか.....嬉しいといいましょうか.....(*^ー^*)

by ふじくろ (2009-05-14 00:43) 

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