「乳がん撲滅チャリティ」をこんなふうに思いました。 [がん関連]
10月ですね。
今年もピンクリボンキャンペーンがあちこちで始まっています。
なのでスキンをかえてみました。(^◇^;)
「ピンクリボン(Pink ribbon)とは、乳がんの撲滅、検診の早期受診を啓蒙・推進するために行われる世界規模のキャンペーン」
『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
ネットでこのキャンペーンのことを検索するうちに、ちょっと気になる話題を見つけましたので、今回はそれについてです。(^◆^)
今年3月に発売された女性月刊誌「GLAMOROUS」(グラマラス)に
「乳がん撲滅チャリティ 蜷川実花が撮った10人のヌード 10WOMEN」という特別付録が付き、
写真展も渋谷と大阪で開催されたそうです。
蜷川実花さんはTVにも出演して話題になった写真家です、
モデルになった10人は秋吉久美子(女優)さん、平子理沙(モデル)、オセロの中島知子(お笑いコンビ)さん道端ジェシカ(ファッションモデル)さん、高岡早紀(女優)さん、、観月ありさ(女優)さんなどなど...だそうです。
産経ニュースへのリンク
「乳がん撲滅へひと肌脱いだ!秋吉久美子らがセミヌード披露」
リンク先の写真を見ると「うーん、なんだかなぁ」という気持ちになりました。
写真という作品としてどう思うかではなくて、
乳がん撲滅チャリティでセミヌードですか...という気持ちです。
乳がん患者さんから見ると、どうなのかしら?
気分を害される方もいらっしゃるのでは....?
などと思っていましたら、こんなサイトを見つけました。↓
『グラマラス』の乳がん撲滅チャリティ・ヌードに抗議する会
かなりお怒りの様子です....
多くの乳がん患者さんは乳がん手術後の胸の変形、手術痕、喪失などに一度は落ち込んでしまうと思います。
なので、こういうセミヌード写真は、患者さんによってはショックを受けられるのではないかと....
ふじくろ自身は手術から5年以上経っているので、それほど不快とは思わないのですが....
0(ゼロ)が「全く気にならない」
5が「堪え難く不快」
とすれば、1ぐらいのところです。
このチャリティはマスコミにも取り上げられて話題になりました。
その結果、乳がんに対して少しでも注目が集まって撲滅へつながっていけば、
それは良いことだとは思うのですが....
これを不快に思う乳がん患者さんの気持ちも十分理解できるし...
なんだか複雑な気持ちになってしまいます。
乳がん手術後の身体がどんな感じになるのかの参考に、
ネットで拾った画像へのリンクをしました。
実際の(本物の)写真は、もしかしたら医療関係者や患者さん自身以外の方はショックを受けるかもしれません。
なので、写真はやめて刺激の少なそうなイラストをリンクしました。
注)以下は手術の1例なので全ての方がこうなる訳ではありません。
注)この類いのことに慣れない方、ショックを受けやすい方はご覧にならないでください。
乳房切除後のイラスト(女性)
いわゆる「全摘」と言われている手術で、乳房をすべて切除します。
こちらをクリック
こちらは男性の場合のイラスト
ちなみに乳がん患者さんの1%は男性と言われています。
こちらをクリック
乳房再建についての説明のイラスト
全摘手術をした後でお腹の組織の一部から移植するなどして、乳房を再建する手術です。
こちらをクリック
こうして手術後に再度手術して乳房再建をされる方や、
ただただ喪失感に悩まれる方もいらして、
皆さん、体や心に少なからず傷を負う訳ですし....
それでも
自分の体の変化に対する悲しみを
一生懸命乗り越えようと
努力される方も大勢いらっしゃるのですから....
やはり乳がん患者さんの目線からすると、
「GLAMOROUS」(グラマラス)のチャリティは、
あまり良くなかったのかもしれません。