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France旅行2 成田からStrasbourgへ(後編) [旅 France]





「France旅行1 成田からStrasbourgへ(前編)」 http://fujikuro.blog.so-net.ne.jp/2013-01-16 の続きです。

初心者なので数多のトラブルに見舞われました。
 



旅の1日目 2012/12/28 (vendredi, Friday)



スーツケースが行方不明!


Strasbourg(ストラスブール)の空港に夜遅く着いて、これから市内の中心部までバスに乗りますが最終バス出発まで30分と、あまり余裕はありません。

速やかにスーツケースを回収して...と思いながらターンテーブルを流れる荷物を見ていましたが、無い...( ̄口 ̄;)!!


乗客は多くなかったのでしばらくしてすべての荷物が回収されて、ターンテーブルが止まりました....私たちの荷物が無い!?

家族と顔を見合わせ、頭の中には(紛失, delay, lost)の文字がよぎり..心配していたことが現実になったのかな..(T_T)

するとクリス・タッカー*に似た2人の青年と1人の若い女性が近づいてきて、早口の英語で「荷物が無いけど、あなたたちも?シャルル・ド・ゴールから乗ったの?」などと聞かれました。
(*クリス・タッカー ;アメリカの映画俳優、『ラッシュアワー』などでジャッキー・チェンと共演)

どうやら彼らも同じ運命のようです。

彼らは「もう〜、なんてことなの!荷物はどこにあるの?」などと大騒ぎをしながら探しまわっていました。

私たちも航空会社の職員さんを探しましたが、どこにも窓口のようなものがありません。
最終バスの時間が迫ってきているし、本当に焦りました。
殆どの乗客はそれぞれに立ち去り、私たち6人だけがウロウロと必死で探していました。

しばらくすると先ほどの3人組の中の女性が、構内の隅のほうの目立たないドアを開けているのが目に入りました。
(もしかしたら、あの向こうに職員さんが..?)と急いで駆け寄ると、そこは倉庫のようなところで中央に止まっているターンテーブルが1つありました。
人影はありませんでしたが、そのターンテーブルに私たちの荷物が乗っていました!

すぐさま荷物をつかむと、急いでバス乗り場へと走りました。





バスに間に合わない!?


(バスのチケットはどこで買うのかしら?)と走り出して、すぐに券売機を発見しました。
バス乗り場までは長い陸橋(下図の赤矢印)を渡らなければならず、すぐに券売機に近づいたのですが..

元画像の出典 http://www.strasbourg.aeroport-voyages.fr/informations/preparer_votre_depart/parking-entzheim


それはコインしか使えない機械のようでした。

1台のみで他の機械は無さそうです。


3人のコインを集めてみると..足りません..
お札も使えません。

カードの挿入口はあるのですがCBカードというフランスで発行されている(?)デビットカードのようなものを入れるらしく、普通のクレジットカードは使えないようでした。

「両替してもらってくる!」娘が構内のほうに走りました。
この時点でバス出発まで後8分でした。

しばらくすると、小銭とミネラルウォーターを抱えて娘が走って戻ってきました。

これはどうやって使うのかしら? えーと、えーと...


焦りながらも適当に操作して..なんとか受け付けられたようです。


ようやくチケットが買えました。(↓これは後で撮影した写真です)


長い陸橋を懸命に走りましたが、ここで痛恨のミス。
降りるエスカレータを間違えて、一つ手前のエスカレータを降りてしまいました。
急いで上まで戻ってその先の一番奥のエスカレータで降りてみると..

良かった..そこにバスが止まっていて、

乗客たちがバスのお腹にスーツケースを入れているところでした。


バスの荷物スペースはもういっぱいで、私たちを含めて何人かの荷物はもう入らないようです。

(どうすればいいのかな?)と戸惑っていると、同じ状況の他の乗客の男性と目が合いました。
バスのほうへ首を傾けながら「Inside」(中へ持ち込もう)と声をかけてくださいました。
どうやらこういう場合は荷物を車内に持ち込んでもいいようです。


車内の座席に座りスーツケースは通路に置いて手で押さえていました。
ところが..娘のちょっとした不注意でスーツケースがバスの後方から前方に向かって転がって行ってしまいました。(>_<)

周りの乗客も驚いて小さく声を上げます。

あらら〜と思っていると、前方に座っていた中学生くらいの少年が転がってきたスーツケースを事も無げにサッとつかんで彼の横に置いてくれました。

「merci, merci !」なんて親切な方達なんでしょうね。感動しました。(^^)





タクシー乗車拒否!?


夜中11時頃、市内中心部のGare de Strasbourg(ストラスブール駅)に着きました。

[Gare de Entzheim-Aéroport(ストラスブール国際空港)からGare de Strasbourg(ストラスブール駅)]


ここからタクシーでホテルへ向かう予定です。
暗くてよくわからない駅前の広場をウロウロして、ようやくタクシー乗り場を見つけたので乗り込もうとしたところ..

運転手さんがなにやら一生懸命おっしゃってますが、フランス語が聞き取れないのでさっぱりわかりません。タクシーに乗せてもらえないみたいです。

(乗車拒否かしら..でもどうして?)と思っていると、彼もこちらがフランス語の通じない外国人と認識したらしく英語まじりで話し始めました。

なんとか解読すると「大人3人と大きな荷物3つは彼の小型車に乗らないので、他の大きなタクシーを探してそれに乗るように」とおっしゃっているようです。

えーと、どの車ならいいのかな..?と、後ろに並んでいた少し大きそうなタクシーに近づいてホテルまで乗せてくれるようにお願いしました。

今度はokでほっとしました。ここでタクシーに乗れなかったらホテルまでの移動手段も無くどうしようかと思いましたから。




タクシー運転手さんの手の温もり


タクシーに乗り込み真夜中のStrasbourgの街を車窓から眺めていると、ライトアップされた聖堂が見えたりして「わぁー、きれいね」と小声でささやいたりしていました。

高齢で白髪の運転手さんが「あー」と声を出して何か話しかけようとするそぶりでしたが、言葉にはなっていません。何かをお話ししたかったのだと想像するのですが..

10分ほど走りホテルに着くと車を止めて(ここだよ)というように指差して、助手席からガサガサと新聞紙とペンを取り出しました。
(なにをされるのかな?)と見ていると新聞紙の余白に大きく「17€」と書いたのでした。

「ok」とうなずいてお金を準備しているときに、はにかみながら(外国語が話せないから..)というジェスチャーをされてました。
私たちに何かを話しかけたいけど言葉が出ないような雰囲気で、お金を払い終えると握手を求められました。

お互いに「merci, merci !」と言いながら握手してお別れしました。
後にも先にもタクシー運転手さんと握手したのはこれが初めてです。(^◇^;)


言葉が通じなくても気持ちって伝わるのですね。

勝手な解釈ですがこの運転手さんは「Strasbourgへようこそ」って言いたかったのじゃないかと思います。






ホテルに着きました


自宅を出てからなんて長い1日だったのでしょう。
珍道中の1日目が終わり、ようやく落ち着きました。
    

こんな調子で明日からの観光は大丈夫かな..?
多少の不安を抱えつつも、こんな見知らぬ外国人旅行客に親切にしてくださった方々に感謝しつつ、暖かな気持ちのうちに眠りにつきました。(˘◡˘)




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コメント 4

keykun

おはようございます。^^
nice niceですよ・・。^^)
旅先での小さな親切はに大きな感謝!
あまたのトラブルは親切との出逢いを予感させますね・・。^^;
朝から気持ちがホッコリとします・・。良い旅です・・・ね!^^)v
by keykun (2013-01-20 07:47) 

ふじくろ

>>keykunさん
ありがとうございます。
本当ですね「小さな親切に大きな感謝」は、どんぴしゃりの表現ですね!
大きな感謝とともに「普段の自分は他人にこんなに親切にしていただろうか..」という反省の旅でもありました。(^◇^;)
この後まだまだトラブルは続きますが、トラブルも旅のうち..なのでしょうかね。(^^)
by ふじくろ (2013-01-20 15:12) 

manny

ワクワク、ドキドキしながら読ませてもらいました☆
無事にホテルに到着してよかったです(^o^)
翌日からの観光編、楽しみにしてます。
by manny (2013-01-22 21:58) 

ふじくろ

>>mannyさん
お楽しみいただけました?
私たち家族はハラハラ、ドキドキでした。(^◇^;)
肝心の観光編の写真が多すぎてホトホトまいっております。
なんとかがんばって整理しなくては..ですね。(^^)
by ふじくろ (2013-01-23 01:14) 

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