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もしも胸のしこりに気づいたら [がん関連]

乳がん月間も今日で終わりとなりました。

最後に、ふじくろ的ピンクリボンキャンペーン第6弾として、胸にしこりを発見したときに「参考になるといいな」と思ったことを書きました。

そして、がんに対してよくある誤解についても触れてみました。

おもに若年層(40歳未満)の乳がんについて書きました。

 

これで今年のふじくろ的ピンクリボンキャンペーンは終わりにしたいと思います。

このブログにピンクリボンのことを書き始めてから、いろいろな方にご協力いただきました。

マジで涙が出るほど感謝しています。ありがとうございました!
「がん」のこと話題にするのはちょっとどうかな?って心配していたけど、書いてよかったと心から思いました。

書いているうちに、気持ちが入りすぎて、すごく長くなってしまいました。
すみません。

注:がん患者の方へ)以下の文章はおもに乳がんの原発巣(最初にできた癌)の発見について書いてあります。
再発の発見原発巣の発見は全く意味が異なりますので、すでにがんにかかっている方の再発については、以下の内容はあてはまりません
つまり、再発の場合は早く発見されても予後がいいとは限りません。

 

 

乳がんにかかる人の数は、20代後半から増え始め、35歳で爆発的に増え45歳でそのピークになるといわれています。
「がんの統計2005」

 

他のがんはどうでしょうか?

例えば一番多いとされる胃がんは年齢と共に増えていきます。
「がんの統計2005」

がんに限らず「歳をとれば病気にもなりやすくなる」は常識ですが、乳がんの場合は少し情況が異なっていることがおわかりいただけると思います。

ここでよくある誤解1

「若ければ、乳がんになっても大丈夫なんじゃないの? (私みたいな)年寄りはダメかもしれないけど....」
これは実際ふじくろが、病院で他の高齢乳がん患者さんから、何度も聞いた言葉ですが、事実は逆です
若いほどがんの進行は早く、再発リスクも高くなります。

 

 

20代後半から30代の女性は結婚や出産、子育ての時期ですよね。

この時期にがんが発見された患者さんからは、こんな声を良く聞きます。

未婚の女性の場合...
「将来結婚できるのだろうか?」

「相手から、治療に専念してほしいといわれた」(婚約を破棄された)

既婚の女性の場合...
「子供は生めるだろうか?」

「子供がまだ小さいので治療しながらの生活が不安」

などなどです。

 

実際問題として、例えば『子供を生もうと思っていた35歳の女性』が乳がんが発見されたとします。

乳がんの治療には『ホルモン療法』というのがあります。
(患者全員がするわけではありません。一定の条件に当てはまる人がします)

これは注射や飲み薬で治療していきます。
標準的には5年間治療を受けます。

この女性は治療の終わる5年後に40歳になってしまいます。
子供を生むかどうかの判断が、ビミョーになってきますね。

 

 

乳がんは若くても罹るがんとして有名です。
だから若いうち(20代後半から40歳未満)の乳がん検診は効果があるとされています。

 

よくある誤解2
「早く見つけても遅く見つけても、どうせ治療するのだから同じじゃない?」
違います。
早期に発見されれば手術だけで済むことも珍しくありません。
これなら治療期間は数週間です。
かなり進行してから発見されれば、予後(よご)が悪いだけでなく手術、抗がん剤、ホルモン療法、放射線治療などなど、たくさんの治療をしなくてはなりません。
この場合、治療が終わるまでに数年かかることもあります。


 

もし、胸にしこりを見つけたら、病院へ行ってください。
病院に行く前に、病院を選ぶことはとても大切です。

 

よくある誤解3
「一刻を争うときに、病院なんか選んでる暇ないんじゃないの?」
後の為にも最初に検査を受ける病院が重要になってきますので、よく調べることが大切です。
しこりが発見されたからといって(たとえそれががんだとしても)多くの場合は、今日明日中にどうこうなってしまうような状態ではありません。


乳がんの場合、小さな小さながん細胞が1cmのしこりに成長するまでに、7~8年かかるといわれていますので、1cmのしこりのがんを見つけた人は、自分が知らなかっただけで、7~8年もがんと共存していたことになります。
けれども放っておけば確実に死に至りますので、なるべく早く1ヶ月以内を目安に受診することが推奨されています。

 

 

「どんな病院がいいの?」と思われた方へ
○乳腺科や乳腺外科や乳腺内分泌科のように『乳腺』のついた科がある病院
  普通の車(2輪駆動)でも山道を走れないこと無いけど、4WDのほうがより走りやすいのと同じ理屈


○病理医がいる病院
  この先生がいないと『センチネルリンパ節生検』ができない

 

○放射線科があって、放射線治療の専門医がいる病院
  手術した病院と放射線治療をした病院が同じなら、通院も楽だし、医師同士の連絡もスムーズだから


 

できればこれらを満たした病院をお勧めします。

治療に長い期間かかることが多いので、あまり遠い(自宅から2時間以上)病院は評判がよくてもお勧めできませんです。


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ぽんこ

ふじくろさんこんばんわ。
参考にさせていただきます。
先日健康診断と一緒にマンモグラフィー検査をやってきました。
結果は問題なかったのですが、ドクター曰くエコーの検査を受けることをおススメしますとのこと。ぽんことしてはまったく初めての検査だったのでマンモだけで
いいかなぁ~なんて思っていたら若いうち(?)は見えにくいんですってね。
それと今後は年に一度の検査、必ず受けようと思ってます。その時はピンクリボン付けていっちゃおうかな(^_^)
by ぽんこ (2006-10-31 20:36) 

ふじくろ

>>ぽんこさん
>結果は問題なかったのですが
ひとまず、よかったですね。

>若いうち(?)は見えにくいんですってね
そうですね、若年層(40歳未満)は乳腺が発達しているので、マンモの画像が全体的に白っぽく写って、肝心の腫瘍が見えないことが良くあります。
あ、ちなみに腫瘍もマンモの画像上は白く見えます。
ふじくろが40歳のときにとったマンモでは、実際あるのに腫瘍が全く見えませんでした。

エコーはお勧めです。
胸部エコーだけなら検査前の食事の制限もないし、殆ど痛くもないし、被爆もないし、狭い機械に入らなくてもいいですから。(^ー^;

>ピンクリボン付けていっちゃおうかな
よろしく!


>keykunさん
niceありがとうございました!



>>kasamaさん
ありがとうございます。

>ついつい長文になるので
全然OKですよー。
どんどん書いちゃってください。

>機会があれば、また自分のブログで乳がんについて書こうと思います
楽しみ~。
でも、ふじくろのコメントが長くなりそうです。
(^ー^;
by ふじくろ (2006-10-31 23:37) 

頑バーバ

ブログの色が変ってキャンペーンのあいだの貴方の思いがジーンと来ました。ご苦労様 女性皆に早期発見への意識がいきわたるといいですね、案外自分には関係ないことと思っている人が多いのですよね、
秋晴れが続き今日も1時間ほど歩いてきました。未だ緑が多いです。
by 頑バーバ (2006-11-01 12:23) 

ふじくろ

>頑バーバ さん
写真が映えるようにダーク系のスキンにしました。

かびたポテトの写真ばかり撮っていてもつまらないので、雄大な自然を無性に撮りたいのですが、ナカナカ時間が作れません....(T_T)
by ふじくろ (2006-11-01 18:19) 

りーぽん

nice!100個くらいじゃもの足りないかも。かなり勉強になりました。乳ガン啓発CP、お疲れ様でした(;`皿´)♪
by りーぽん (2006-11-03 11:29) 

ふじくろ

>りーぽんさん
ありがとうございます!
りーぽんさんからもアドバイスもらえたし、書いてよかったです。(´▽`)
by ふじくろ (2006-11-03 15:27) 

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