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ザンクトガレン乳がん国際会議って? [がん関連]

今回もまた久々のがん関係の記事となりました。

乳がんに興味をお持ちの方の為に書きましたので、一般の方や他のがん患者の方々には内容的に???なところが多々ございます。
そして画像もございません。
悪しからずご了承ください。m(__)m

先日いつもの外科クリニックで3年9ヶ月検診しました。
内容は、触診のみ(^ー^;

血液検査は以前まで3ヶ月ごとにしていましたが、今回は....

Dr.「血液検査はえーと....」と、カルテを見る
  「うーーん」と、今日検査するかどうか考えている

ふじくろ「前回までは一時期CEAが上昇していて基準値も超えたので3ヶ月毎でしたけど、前回の検査数値が下がっていたので.....」

Dr.「うーーん、(やらなくて)いっか?」

ふ「はい」

ということで省略しました

 

ちなみに次回9月の4年検診ですが、通常「腹部エコー」「胸部エコー」「血液検査」「触診」「マンモグラフィ」「胸部レントゲン」「CT」「骨シンチ」という検査項目ですが、「CT」「骨シンチ」は先生との話し合いの上、省略しました
理由については、いつかBlogにUPしたいと思っています。


Dr.「再発するかどうかは神のみぞ知る、だけど、ザンクトガレンの....」と、ザンクトガレン乳がん国際会議2005がまとめられた日本語版の小冊子を机の上に広げる。

Dr.「ふじくろさんはGrade1、脈管侵襲なし、HER2/neu過剰発現なし、35歳以上だからリスクは”低”だね」

ふ「はい、....ん? 腫瘍径が....」

Dr.「あ、そうか。腫瘍径が2cm以上だったからリスクは”中”だね。」

ふ「はい」

などなどお話しました。

 

ココで少し解説します。

Q「ザンクトガレンとはなんですか?」
A「スイスの古都です」

Q「乳がん国際会議とはなんですか?」
A「2年に一度専門家が集まって乳がんの標準治療について検討する国際会議」のことです。

Q「この会議と乳がんの治療とどう関係していますか?」
A「現在のところ乳がん治療の世界標準となっているからです」


帰宅後「先生に見せてもらった冊子は2005年版だったけど、ザンクトガレンは今年もあったはず....」と、2007年のレポートをネットで探したのですが、なかなか適切なレポートが見つからず、見つけるまでに2~3時間かかってしまいました。

2007年のレポートを載せた月刊誌を見つけたので、出版社に電話してみると「売り切れです」だったり....(T_T)

探している途中、「レポートが見つからない」患者さんも少なからずおられることを知りました。


原因の一つは、タイトルだと思います。
原題は"primary therapy of early breast cancer 10th International Conference
14-17 March 2007"なのですが、これをこのまま検索しても世界各国の膨大な数のページ(英語)がヒットするので、その中から必要なページを選ぶのは困難です。

日本語の場合、決められたタイトルがあるわけではありませんのでさらに困ってしまいます。
例えば
「ザンクトガレン乳がん国際会議」
「乳癌の初期治療の国際シンポジウム」
「ザンクトガレン国際早期乳癌治療学会議」
「St.Gallenコンセンサス会議」
などなど、英語、カタカナ、漢字でどのようにでも表現できてしまうので、検索するのがとっても大変でした。
ふぅー。


 

なので、「探してみたけど見つからなかった」という方の為に、ふじくろが見つけた情報をリンクしておきます。

1. 簡単にまとめられた表があるところ
キャンサーネットジャパン
  ニュースリリース
  『がんサポート』5月号にザンクトガレンのレポートを寄稿しました(2007-05-03)
  記事「ザンクトガレン乳がん国際会議2007レポート」(PDF)
http://www.cancernet.jp/release.php?id=16

2. 詳しいことも書いてあるところ
渡辺病院/浜松オンコロジーセンター
 がんの知識
 治療に関する知識
(以下の4つのPDFファイルがあります)
St.Gallen2007 速報
St.Gallen2007
St.Gallen2007 4/29改訂版
St.Gallen2007 Meeting Highlight論文
http://www.oncoloplan.com/knowledge/knowledge%20top.htm

3. 大鵬薬品
コンセンサス会議速報レポート
速報!St.Gallen Oncology Conferences 2007
http://nyugan.info/stgallen/s11_07cmt.html

 

以上の3箇所でした。
ちなみに2.と3.は同じ先生が書いていらっしゃるので、内容がかぶってます。

 


もっと他にも「ここにもあるわよ」というのがあれば、是非コメントなどで教えてください。
よろしくお願いします。(^^)


ここで誤解のなき事を願って、一言申し添えます。
表現の仕方が悪いのか、このような記事を書きますと、「(がん情報について)調べたほうが良い」とふじくろが発言しているように解釈されることが少なからずあります。

この記事をUPしたのは、自分と同じように「最新の情報をGETしたい」と思われるがん関係者の皆様と、(手に入れるのが困難な)情報の共有をしたかったという単純な理由です。

ですから「○○したほうが良い」「○○しないほうが良い」のどちらのスタンスでもありません。

『知りたい人は情報をGETする、知りたくない人はGETしない』という自己決定権を尊重しています。

どうぞご了承ください。

 


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コメント 8

keykun

将に個人の事。ですね。
そして又、自身の事でも有り得る。
情報の取捨選択が難しい時代です。
私も、知識だけでも今の時期に準備する心算でいます。^^
by keykun (2007-06-21 23:39) 

kasama

なるほど、専門的な情報を探し当てるには、かなり苦労するようですね。
ふじくろさんはパソコンの素人ではありませんから、一般人よりは大分高度な検索が可能だと思いますが、それでも、お目当てのレポートに辿り着くには随分苦労するのですね。

ふじくろさんの探した情報が、より多くの人に役立てられるといいですね(^_^)
by kasama (2007-06-22 00:47) 

ふじくろ

>>keykunさん
>情報の取捨選択が難しい時代です
そうなんですよね~、がんに限っていえば怪しげなサイトがかなりあります。(;>_<;)
でも世界のトップレベルの専門医たちの集まる国際会議でも出なかったような秘策や秘薬が存在するとは考えにくいので、こういった標準治療の情報も、罠にかからないために有用かも....と期待したりしてます。(^-^)
by ふじくろ (2007-06-22 00:54) 

ふじくろ

>>kasamaさん
パソコン初心者の方が検索するのは、思っている以上に大変だと思います。
例えば「ニュウガン」について検索したかった場合、「乳がん」「乳癌」「乳ガン」では、検索結果に差が出てきてしまいますよね。
なので実際は「(乳がん OR 乳癌 OR 乳ガン)」のように、ブーリアン検索せねばなりません。
これは初心者の方にとっては難しいことの一つです。
お年寄りからお子さんまで、どなたでも簡単に情報収集できるようになるといいのですけどね。(^-^)
by ふじくろ (2007-06-22 01:05) 

rira

ブーリアン検索、1つ賢くなりました。

正しい情報を集めるのって難しいですよね。
by rira (2007-06-22 08:35) 

ふじくろ

>>riraさん
”OR”は、同じものなのに「ラタトゥイユ」と言ったり、「ラタトゥーユ」と言ったりするようなときも便利ですよね。(^-^)
by ふじくろ (2007-06-22 18:08) 

りーぽん

国会図書館のサイトの雑誌記事引用索引検索で2件hitしました。
一つは2005年、もう一つは2006年なのでふじくろさんが挙げられたもの
のほうが最新でいいのかな…
by りーぽん (2007-06-27 20:40) 

ふじくろ

>>りーぽんさん
すごい! 見つけましたか。
そうなんです、ついこの前の3月に行われた2007年版の情報が見つけにくいんです。
国外の情報はGETするのも容易でないです。(^^)
by ふじくろ (2007-06-28 00:12) 

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