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『乳がん体験記2009 (6) 病理の結果と今後の治療』 [乳がん体験記]

 

『乳がん体験記2009 (1) 入院準備』
『乳がん体験記2009 (2) 入院1日目』
『乳がん体験記2009 (3) 手術の日』
『乳がん体験記2009 (4) 手術翌日』
『乳がん体験記2009 (5) 退院』 の続編です。



【注】--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
このページは普段のブログ記事とは分けて、「体験記」として過去の出来事を書きました。

これまでの経過;
2000年 1回目の手術(左乳房温存術+左腋窩リンパ節郭清)
        ⇒ 過去記事『『乳がん体験記(0) はじめに』』をご参照ください

2003年 2回目の手術(両側乳房切除術のみ)

2009年 右腋窩リンパ節郭清 ⇒ このblog記事です
      1月にCTで右腋窩リンパ節腫大がみつかりました
      納得できる治療を受けるためセカンドオピニオンに行きました
        ⇒ 過去記事『セカンドオピニオン 乳がん編1,2,3』をご参照ください
      4月に転院し右腋窩リンパ節郭清
      

これは一般個人の体験記です。同じ乳がんでも受ける治療は様々なことにご留意ください。
一部、癌に詳しい方向けになっている記述もあります。適当に読み流して下さい。
自分の体験談が、どこかの誰かの役に立つかも...という気持ちを込めて書きました。
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2009.4月下旬


築地のS病院。
術後約2週間、N先生の診察。


外来受付で「2時間以上かかりますから、ここにお電話してください。」と電話番号のメモを渡され、病院の外に出ます。
どこにいてもよくて、「そろそろかな?」という時間に直接外来に電話して順番を伺ってから戻るシステムのようです。

結局4時間待ちの末、ようやくご面会となりました。





診察室に入って椅子に座ると、先生の目はしょぼしょぼ.....
「患者の声は子守唄」状態でした。(^◇^;)
もうかなりお疲れの様子。



そんなお疲れの先生に情け容赦なく、質問を書いたメモを渡しました。

1. リハビリはいつから本格的に開始してよいか?
  →GW明け

2. 2月に他院で撮ったCT所見で、卵巣・子宮に気になることがあってMRIリコメンドだったので、この病院でMRIをしたいこと。

  →N先生「うーん....」(婦人科への紹介はちょっと....みたいな感じでした。)
   ふじくろ「地元の病院でMRIをしていただくか、こちらでして頂くのが良いのか考えましたけど、
        画像がバラバラ*になってしまうので、できればこちらでお願いしたいのですが....」

   N「あ、そういう理由?」
   ふ「はい、カルテがあちこちになると.....」

   N「あー、そういう理由なんだー。どうせ(乳がん関連で婦人科の)検査受けるしねー。うん、わかった。
     でも空いてるかな?」モニターで確認。
    「あ、○日にキャンセルが出てちょうど空いてるよ、ラッキーだったね。
     結果は(執刀医の)E先生に聞いてね。」カシャカシャとオーダーを入れる。

*画像がバラバラ;複数の病院に撮影した画像が散在するの意。後になって「前回の画像と比べてみよう」という状況になったとき、撮影した病院で借り受けるかコピーをして頂くことになってしまい、用意するのに時間がかかってしまうのです。

これでめでたく(?)MRI受けることになりました。
それにしても、どんな理由からこちらの病院での検査を望んだと思われたのでしょうか...?
摩訶不思議です。|∵|?





病理の結果のご説明。
N先生「レベルIに1個あって、もう一つ辺縁にぱらぱらっとしてるのもあるけど、それはまぁ陰性だから、結局1個だけだね。」
ふじくろ「レベルIIはどうでした?」
N「0個」

[病理の結果]

Fig3.jpg







今後の治療についてのご説明。
以上のような結果を持ちまして、今後はホルモン療法をすることになりました。
LH-RHアゴニストのリュープリン(商品名)とタモキシフェン(一般名)です。

 N先生「リュープリンは4週間製剤と12週間製剤があるけど、どっちにする?」
 ふじくろ「12週が良いです。」

 N「だよねー、OK! 」カシャカシャと電子カルテに書き込む。
  「 タモキシフェン(一般名)はジェネリック(後発品)とノルバデックス(商品名、先発品)とどっちがいい?」

 ふ「ジェネリックでお願いします。」
 N「わかった、じゃぁ、タスオミンにしとくね。」

「これ読んどいてね。」と『リュープリンの治療を受けられる患者さんへ』という武田薬品発行の小冊子を頂きました。

LH-RHを2年くらいして、閉経したらタモキシフェンをAI(aromatase inhibitor:アロマターゼ阻害剤)にスイッチすることを考えているそうです。



こちらの意向を聞いてもらえるのが、とてもありがたいです。
一緒に治療に取り組んでいるという実感が得られますから。






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2009.5月中旬


術後約1ヶ月。
S病院のオンコロジーセンター。
リュープリンの注射を看護師さんにして頂きました。


以下、ケータイで撮った写真。
[注射するときの椅子]

Fig2.jpg

椅子から降りて遊んでいたら、看護師さんに「ふじくろさん、横になって待っててくださいねー。今準備してますからねー。」と言われてしまいました。
「いい子にしててねー。」みたいな優しい感じで....(^◇^;)



[リュープリン12週製剤]

Fig1.jpg



針が太いので痛いと言えば痛いのですが、皮下注射ですので耐えられない程でもないです。
静脈に針を刺すことに比べれば、何十分の一の痛さでした。(^^)


1回打てば3ヶ月効果が持続するこの注射のお値段は、窓口支払いが26、319円なり。
支払いのほうがイタイです。(T_T)




続く..... ⇒ 『乳がん体験記2009 (7) 漿液腫と静脈炎とビリビリ』

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コメント 8

keykun

こんにちは。^^
術後の経過も好いようですね・・。^^)v
文面からも伝わってきます。^^
椅子から降りて遊んでちゃ~ダメデスヨ・・・。しっかりリハビリ・・ですね。^^)
デモ、治療と入院を含めた費用負担というのも可也なものでしょうね。
介護入院での現実が、要らぬ心配に・・・。^^;
しっかりしろ政府!と声に出したい心境です。^^

by keykun (2009-05-16 16:02) 

duke

武田薬品は、ホルモン治療の権威みたいですね。
頑張ってください!!
by duke (2009-05-16 18:54) 

ふじくろ

>>keykunさん
はい、全身状態はいいです。
経過はそれほど良くもないですけど....また続編で.....
椅子をどうやってカメラに収めようかと、ゴソゴソしてたらすぐ近くに看護師さんがいらっしゃいました。(^◇^;)

窓口でのお支払いは、セカンドオピニオンからこれまでで、約35万円でした。
>介護入院での現実が、要らぬ心配に・・・
ご家族の医療費を心配されているということなんでしょうか....?
最近のがんの治療費は特別高いですけど.....




>>dukeさん
そうなんですか.....
今はまだ乳がんには保険適用されない、アストラゼネカの12週製剤のほうを使いたいです。安いので....(^^)

by ふじくろ (2009-05-16 22:39) 

ぽんこ

4時間待ちもつらい(-_-;)
by ぽんこ (2009-05-17 09:47) 

minaka.707

レベルⅡまでいってなくて、ひとまず安心しました(*´ー`*)
先生もふじくろさんの気持ちを酌んでくれている様でまた安心しました。
やっぱり、注射のお値段はお高いですね。。(ノд`@)

by minaka.707 (2009-05-17 16:57) 

ふじくろ

>>ぽんこさん
楽しいことならあっという間なのに、”待つ”4時間は長いですよねー。


>>f-designさん
niceありがとうございました。


>>minaka.707さん
ありがとうございます。
そうですねー、この先生は何かを「押し付ける」っていうことはないように感じます。
高いです(T_T) 早くゾラの12週製剤が保険適用にならないかなーと。(^^)

by ふじくろ (2009-05-18 00:30) 

医療デ—タベ—ス


医療情報機器やソフトなどの導入に関しては、高額である、
ということが、最大の障害なのだろうと思います。。
医療情報関係のソフトも、今後は、オープンソース化が進むのかもしれません。
by 医療デ—タベ—ス (2011-10-07 23:25) 

ふじくろ

>>医療デ—タベ—スさん
どこの病院での検査結果も皆で共有できるシステムができるのが望みです。
たしかがんに関しては、厚労省でも検討会があったようなことをどこかで読んだのですが...
それからOsirixのような無料でも使えるDICOM画像ソフトがもっと活用されるといいのに..と思います。
by ふじくろ (2011-10-11 21:51) 

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